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平岡正明関係

  山口百恵は菩薩である
  著者:平岡正明, 発行所:株式会社 講談社,発行:1979年10月10日, 定価:1300円

 【目次】
  T章 恋文,二度三度 / U章 説法・百恵百態 /
  V章 恋文,ひとたび / W章 無限抱擁∞
  X章 問答・百恵秘法 / 全曲事典

  「・・・したがって山口百恵の半意識を読んだ。本人も気づいて
 いないことをいいあてられなければ音楽評論ではない。その一点
 に集中して,彼女にインタビューもせず,映画も見ず,ステージを
 聴かず,レコードだけを聴くという方法を選んで,全力を傾けた。
 傾けるに価する歌手である。」(あとがきより)
  独特の百恵論のため,ファンの間でも賛否両論であるが,ジャス
 評論家が真っ正面から山口百恵の“歌”を徹底的に論じたという点
 において画期的な一冊である。
 「X章 問答・百恵秘法」は,著者と宇崎さんとの対談が掲載され
 ている。
  インパクトの強いタイトルは,以後「山口百恵」のひとつの形容
 詞にもなった。 

  菩薩のリタイア
  著者:平岡正明, 発行所:株式会社 秀英書房,発行:1980年8月15日, 定価:1200円

 【目次】
  T章 菩薩,全力疾走 /
  U章 ロスアンジェルスの夜 / 
  V章 菩薩のライブ / W章 虐殺された菩薩
  附録T 山口百恵のクロニクル
  附録U 新譜へのコメントと全曲事典のつづき


  「・・・鍵は山口百恵がにぎっていた。彼女の引退声明とともに
 スパッと頭と尻がきまった。論を二分割し,山口百恵に関する文章
 だけをぬき出して一冊にする。アタマは1979年3月20日のNHK放映
 「山口百恵/紀信激写」とし,シリは百恵引退に関するいちばんハー
 ドでいちばん新しい論述でしめ,79年4月から80年4月の1年間の
 菩薩期山口百恵を全面的に検討することにする」(あとがきより)
 「V章 菩薩のライブ」では,著者と五木寛之さん,野坂昭如さん,
 上杉清文さんの対談が掲載されている。ラジオ版「山口百恵は菩薩
 である」の頁では,酒井さん,阿木さん,百恵さんの発言の文字化の
 許可がおりず省かれている。

  山口百恵は菩薩である(文庫版)
  著者:平岡正明, 発行所:株式会社 講談社,発行:1983年6月15日,定価:420円

 【目次】
  T章 恋文,二度三度 / U章 説法・百恵百態  
  V章 恋文,ひとたび / W章 無限抱擁∞
  X章 再び地に帰る菩薩 / Y章 問答・百恵秘法
  全曲事典

  「初出『山口百恵は菩薩である』以後,彼女に起こったできごとで
 重大なのは,結婚・引退と『蒼い時』の出版であり,結婚引退劇の幕
 引きとベストセラー『蒼い時』の2つは菩薩山口百恵を論じるうえで
 はずすことができないので,2篇約80枚をつけくわえ,文庫版の第X
 章とした。結果初出単行本より文庫版の方がより整備されたものにな
 っている。」(あとがきより)
  全曲事典も,「愛染橋」〜「あなたへの子守歌」までが加えられた





 歌の情勢はすばらしい  
 著者:平岡正明,発行所:冬樹社,発行:1978年8月15日, 定価:1500円

  「山口百恵は菩薩である」発行の前年に出版された1冊。
 平岡正明の著書にしては珍しく表紙に百恵のカットが使用さ
 れているが、山口百恵に関する記述は十数頁のみである。
 あとがきには「本書をもって李成愛をたたえるものとする。」と
 記され、本書の中では「注目すべき三人の歌手をかかげる。」
 とし「山口百恵、18歳。矢野顕子、21歳。李成愛、24歳。」を
 あげている。
  「山口百恵に関する見解」と題し、「埋蔵量がすばらしい。可
 能性ということならば山口百恵以上の歌手はいるだろうが、埋
 蔵量は彼女がとびぬけている。阿木耀子・宇崎竜堂の緻密な
 イメージの網をかけられてもまだするりとぬけていくような無意
 識の豊かさが彼女にはある。山口百恵の強さは、比肩するも
 ののないセックス・アピールの強さ(処女から女への移行期の、
 デュシャンの絵みたいだけど)のみにあるのではなく、また急速
 に身につけつつある歌唱力にでもなく、ゆったりした東洋的なテ
 ンポ感覚なのである。歌唱力ということでも彼女は真面目に論じ
 られていい。声に芯がでてきた。女の歌手の性的アピールにい
 ちばん寄与する中低域にドスがきくようになった。山口百恵の東
 洋的なテンポ感覚と声の質をたたえることは、韓国歌謡曲を聴き
 こむことから出てくるのである。」と記している。

 日本の歌が変わる
 著者:平岡正明,発行所:株式会社 秀英書房,発行:1980年11月21日, 定価:1400円

 【目次】
  T章 歌謡曲のリズムが変わる
  
U章 一進一退ホット・メニュー  
  V章 ピカレスク
  W章 ピンク・レディー逆上陸論 
  X章 硬派 と展望


  「歌謡曲が日本音楽の第一の範疇である。したがって、歌謡曲が
 変われば全体が動く。過去二年集中的に、1978年8月の『歌の情勢
 はすばらしい』以来、三冊半を費やして歌謡曲を論じきった理由が
 それであり、同時に結論がそのことである。」とあとがきに記された
 本書は、山口百恵以外の歌謡曲についてまとめた1冊である。
 「山口百恵とピンク・レディーを同時に所有していたというだけでも
 歌謡曲シーンはエネルギッシュだ。」というだけあり、後半はピンク・
 レディーに関する記述が多いが、それでも随所に「山口百恵」が登
 場してくる。

 過渡期だよ、お父っつあん Part3  過渡期時間論
 著者:平岡正明,発行所:株式会社 秀英書房,発行:1981年4月8日, 定価:1100円

  山口百恵に関する記載は、
 「第5章 山口百恵『蒼い時』全面分析」において、
  1 蒼い時は五時八教のどこか
  2 象徴解説
  3 『蒼い時』具体的分析
 と題して、32ページ掲載されている。
 また、「結びの章」においても、7ページ程山口百恵
 ラスト・オリジナル・アルバム等について語っている。

   

 歌謡曲見えたっ
 著者:平岡正明,発行所:(株)ニューミュージック・マガジン社,発行:1982年3月1日, 定価:1400円

 <山口百恵に関するレヴュー>
   謝肉祭 / メビウス・ゲーム / 百恵伝説 /
   武道館コンサート / 蒼い時 /
   百恵自伝「蒼い時」発売日のDJ /
   モモエ・ファイナル


  「本書は筆者初の歌謡曲各論集で,ディスク・レヴュー,曲の解説,
 コンサート評等を行った百余篇の短文と,中篇の論からなる。・・
 同一筆者が,2年弱,歌謡曲のみに引き金をおとしつづけたコラムの
 集大成ということに本書の意味の一つがあろうかと思う。それも歌謡
 曲のいちばん面白い歴史的一時期にだ。」(はじめにより)
  短文は「漫画ゴラク」誌に連載したコラム84本(1980.6.26号〜1982.
 2.5号)に「シティロード」誌,「マネージメント」誌,「ミュージッ
 ク・マガジン」誌掲載のコラムを追加したもの。

 中森明菜/歌謡曲の終幕
  著者:平岡正明,発行所:株式会社 作品社,発行:1996年7月25日, 定価:1400円

 【目次】
   1 歌謡曲の終幕
 
 2 中森明菜
   3 幕引き


  「美空ひばりが死んだ時−1989年 その時明菜が握っていた鍵
 とは!?歌謡曲と女王,そして時代について」「売れるCDやタレント
 はいるが,はやる歌がない。流行歌がない。日本歌謡史上はじめての
 現象である。」(帯より)

 「山口百恵登場の十年一周後,中森明菜という有望な新人が登場した」
 というその後の,平岡正明歌謡曲論である。