農薬のお話 基礎編−要約−

インデックス
目次
基礎編1
基礎編2
基礎編3
基礎編4
基礎編5

基礎編1
農薬とは

インデックス
目次
トップ

●法律上の「農薬」の定義【02/01/14】
農薬の法律上の定義につき,本邦(農薬取締法),EU(Directive 91/414),USA(FIFRA)を比較する。IUPAC農薬関連推奨用語についても概説する。

●農薬の分類(1);農薬の分類の分類【02/01/27】
化学農薬の主要な分類法は,殺虫剤,除草剤などの用途分類とアセチルコリンエステラーゼ阻害剤やカーバメート系殺虫剤などの系統分類である。法的には対象分野による分類も重要である。それ以外に,処理方法による分類や毒性分類や魚毒性などの環境毒性による分類も存在する。これら農薬の分類について概観する。

●農薬の分類(2);対象分野分類とその問題点【02/02/10】
農農薬には自然環境に負荷を与え,農作物を通して直接,あるいは呼気,飲料水などから間接的に人体に取り込まれて何らかの悪影響を与える潜在的可能性がある。しかも,一般消費者に直接の利益はない。この農薬の特徴である直接摂取,間接摂取,環境負荷,直接利益という4つの要素をもとに,農薬と食品添加物や家庭用殺虫剤などを比較し農薬の規制について考察する。

●農薬の分類(3);登録保留基準と残留農薬基準に着目した農薬有効成分の分類【03/01/13】
農薬の有効成分を作物残留に係る登録保留基準と残留農薬基準の有無に着目して分類し,各項目に該当する農薬数を考察した。

●有機農産物に使える農薬;質問編【00/07/09】
●有機農産物に使える農薬;回答編【01/01/21】
平成12年,「有機農産物及び有機農産物加工食品の特定JAS規格」が定められ,有機栽培でも使える農薬が明確にリストアップされた。このリストについて考察する。

●農薬とその製剤,有効成分の関係【00/08/13】
農薬とは厳密には製剤をいう。したがって,厳密にはDDTが農薬なのではなく,DDT乳剤などが農薬となる。また,剤形や含有量が異なれば違った農薬になり,さらに,同じ製剤でも販売会社により異なる農薬となる場合もある。ときに,農薬とその活性本体を混同し,統計値を議論している例も目立つ。しかし,このホームページでも厳密には区別せず用いている。

●農薬の有効成分と原体の関係【01/03/11】
農薬の有効成分とは化合物をいい,原体とはその化合物の化学工業製品をいう。つまり,原体には有効成分のみならず合成時の副生物や原料や分解物などの不純物を含むことが多い。

●農薬の有効成分の日本語名【00/09/24】
日本語での農薬の有効成分名は英語名を字訳することにより命名する。その概要を述べる。

基礎編2
農薬の毒性と安全性

インデックス
目次
トップ

●毒性と安全性は鏡の裏表ではない。【99/12/18】
リスクとハザードの関係と同じである。「毒物」と表記することによって注意を促し安全性を確保しているのはその一例である。

●発癌物質を農薬としてはならないのか。【99/12/18】
日本はいまだに発癌性化合物を農薬としてはならないという素人考えの罷り通っている不思議な国である。発癌性に種類のあることや具体的な発癌性試験の方法が理解できないことがその原因であろうが,問題はそれによって本当に安全な農薬の登録が得られないことにある。

●安全性の面から禁止すべき農薬など存在しない。禁止すべき使い方があるだけだ。【00/07/02】
「安全性の面から禁止すべき農薬など存在しない。禁止すべき使い方があるだけだ。」という考え方がある。DDTを用いたマラリアを媒介するハマダラカの防除がこの典型例である。WHOは環境に対する影響も少なく,ヒトへの曝露も低減できるDDTの使用法を開発して年間200万とも300万人ともいわれる人命を救うのに役立てている。

●農薬製造工場の従業員の健康診断結果は農薬の安全性に関する最大のデータの1つである。【00/12/30】
農薬製造工場や農薬製剤工場の従業員は,たとえ注意していても取り扱っている農薬に被曝する。そのため,従業員の健康診断結果は農薬の安全性に関する重要なデータとなる。

●「毒性」と「毒性試験の結果」を混同してはならない。【01/03/27】
「毒性」と「毒性試験の結果」を混同している素人は多い。この誤りを殺菌剤の微生物を用いた復帰変異原性試験の例で説明する。

●毒性とは,化学物質などの環境要因が生体に対して有害な反応を引き起こす性質をいう。【01/08/06】
毒性は「化学物質などの環境要因が生体に対して有害な反応を引き起こす性質」と定義されている。しかし,毒性という用語を勝手に解釈して机上の空論を繰り広げる御仁は多い。

●有機野菜は普通の野菜より発癌物質を多く含む。【03/03/05】
発癌物質の危険性ランキング(HERP Index)を見ると,普通の食品の発癌リスクは残留農薬の発癌リスクに比べてはるかに大きいことがわかる。

●十二支の動物をヒトに近い順に並べ替えるとサルの次はネズミである。【10/07/12】
十二支の動物(トラはネコ,龍は鯉に置き換える)には安全性試験に用いられる動物が多く存在する。これをヒトに近い順に並べ替えると以下のようになる。「>」等の記号の意味は常識で判断されたい。
霊長目(サル)>齧歯目(ネズミ)≧ウサギ目(ウサギ)≫鯨偶蹄目(イノシシ>ウシ=ヒツジ)>奇蹄目(ウマ)>食肉目(イヌ=トラ)≫≫鳥綱(トリ)≧爬虫綱(ヘビ)≫≫魚類(コイ)
よく,ネズミ如きで行った毒性試験など信用できないなどという御仁がいるが,ヒトとネズミは分類学上かなり近く,それが多くの毒性試験でラットやマウスが供試動物とされる理由の1つである。

●慢毒/発癌試験の対照群(非投与群)のラットの死因とは。【準備中】
ラット慢毒/発癌試験とは一定量の化合物を餌に混ぜて2年間(ほぼ一生)食べさせる試験である。当然,その対照群のラットには理想的な無農薬無化学物質の餌が与えられる。ところが,そのラットも多くは癌に罹ってしまう。

●クジラとネズミはどちらが癌になりやすいか。【準備中】
細胞が一定の割合で癌化すると仮定すれば細胞の数はほぼ体重に比例するから,体重100t,寿命60年のシロナガスクジラがガンになる確率は,体重30g,寿命2年のマウスがガンになる確率の1億倍でなければならない。これだけで放射線や発癌物質による発癌のメカニズムが一般人が考えるほど単純でないことがわかるだろう。

●「催奇形性の化合物で奇形児が生まれた」という報道には注意が必要である。【準備中】
催奇形性物質により生じる奇形はほぼ決まっている。催奇形性試験の陽性対照に使われるビタミンAの口蓋裂は有名である。適当な例でないが,サリドマイドの投与で口蓋裂が認められた場合,それはサリドマイドの催奇形性によるといえるのか。また,ラットでは餌を減らすとある種の奇形が増加する。それなら,苦味のある農薬で摂餌量が減り同様の奇形がでた場合,どのように判断すべきか。

基礎編3
農薬の代謝と残留

インデックス
目次
トップ

●虫の食べ痕のあるキャベツは安全(その1);本当はその方が残留が多い【準備中】
殺虫剤の散布で虫が死ねばキャベツは中からどんどん成長し,結局,農薬のかかった葉は地上に落ちる。一方,農薬のかけむらがあると葉がかじられて成長が遅れ,農薬のかかった葉がずっと残る。このような虫食い痕のあるキャベツでも,店頭に並べられれば賢い主婦の買い物袋に収まることができる。

●虫の食べ痕のあるキャベツは安全(その2);植物の「軍備」の話【準備中】
作物は食べられるために存在しているのではない。多くは毒(天然農薬)で自衛している。キャベツの乾燥重量の5%はこの天然農薬であるが,虫に食われるとその量を増やす。国が侵略されれば軍事費を増やすのと同じだ。そして,これらの天然農薬の過半数には発癌性がある。

●作物残留の話いろいろ【準備中】
残留は重量あたりで表すから,ピーマンの見かけの残留はトマトより多くなる。キュウリは毎日収穫するから1本ごとに残留が大きく異なる。リンゴは果実の上のくぼみにたまった農薬が中に入りやすいから皮より芯に残留が多い。コメ(白米)に残留がほとんどないのは植物の排泄機構の特殊性による。
このようないろいろな作物残留のお話です。

●残留分析法の話あれこれ(1);残留分析値の0.1 ppmは100 ppbではない。【00/02/27, 00/03/02改,01/09/30追記】
農薬の残留基準には「0.1 ppmを超えないこと」との規定がある。この場合,ある作物を分析して0.14 ppmという残留分析値が得られたなら,これは四捨五入して0.1 ppmと記載される。0.14 ppmは0.1 ppmであり0.1 ppmを超えてはいない。有効数字を理解できるまともな分析化学者なら0.1 ppmを100 ppbとは記載しないことを理解できるであろう。

●残留基準値の話さまざま【準備中】
残留基準値は実質的には農薬会社が超えないように設定するから,実際の作物で超えないのは当たり前。残留0の場合は検出限界が基準値となる。といったお話です。

●登録保留基準の設定(1);登録保留基準と農薬の安全性【01/08/19】
農薬の人に対する安全性は,農薬会社の作業員,農業従事者,一般消費者の3つに対象が分けられる。農薬の作物残留に係る登録保留基準は農薬の一般消費者に対する安全性を確保するための手段の1つとして設定されている。

●登録保留基準の設定(2);登録保留基準と残留基準とADI【準備中】

●登録保留基準の設定(3);ADIが十分に大きい場合には予想最大残留量が基準値となる。【準備中】

●登録保留基準の設定(4);実質的に残留しない場合には検出限界が基準値となる。【準備中】

●登録保留基準の設定(5);ADIが小さい場合には収益性から対象作物と散布時期が選択される。【準備中】

●ラット全身オートラジオグラフィー【準備中】
農薬の分子中の重要な部分にC-14などの放射性同位元素を入れて標識し,それをラットに投与し,一定期間後,凍らせて縦方向に薄く切り,X線フィルムに露光する手法が全身オートラジオグラフィーである。最初は胃や腸に局在していた農薬が,肝臓や腎臓や膀胱に移りその後排泄されるのが視覚的に理解できる。たいていの農薬では7日後にはすべて排泄されている。少しの農薬でも長い期間にどんどん蓄積されるというのが妄想であることを実感できる。

基礎編4
農薬の環境化学

インデックス
目次
トップ

●環境科学と環境化学【準備中】
農薬の環境における運命について概括する。

●土壌移行性試験【準備中】
土壌薄層クロマトグラフ法,横割式円筒分割カラム土壌移行性試験,水田系および畑地系ライシメーター試験について紹介し,農薬による地下水汚染について論じる。

基礎編5
農薬の活性

インデックス
目次
トップ

【準備中】