農薬のお話 一般編・政策編・疑問編・戯言編−要約−

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一般編
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●生物が元素で出来ていることを実感しよう。【00/01/08】
私は祖父から何個の炭素原子を受け継いでいるのか考えた。死亡時に祖父を構成していた11 kgの炭素原子が45兆トンの地球上の炭素循環に入り平衡に達していたとすれば,その割合は0.24 ppqと計算される。これにアボガドロ数を乗じると私を構成する炭素原子のうち1300億個が祖父の炭素と計算される。

●私の「20世紀の化学物質-人間が造り出しだ毒物゙」【00/02/13】
昨年,NHK教育の人間講座において神奈川大学常石敬一教授の「20世紀の化学物質-人間が造り出しだ毒物゙」と題する番組があった。内容は,砒素,塩素,青酸,水銀,DDT,サリンといった古典的な毒物の話で,サリドマイド,AF2,チクロ,ベンツピレン,DES,フロンといった本当の化学物質の話はないうえ,浅薄で間違いも多かった。NHKのレベルの低さは,このように有機化学も毒物学も全くの素人である経済学部教授に化学物質の毒性の講義をさせたことにも現れている。

●分析機器をブラックボックスのように考える風潮が瀰漫している。【00/08/27】
昨今の分析機器の進歩により,測定装置をブラックボックスのように考え機器に表示された数字を書き写すだけの行為を「測定」と称する風潮が瀰漫している。1998年に建設省と環境庁の調査結果が発表した川や下水中の17-β-エストラジオールの測定値が誤りであり,実際にはその約10分の1〜100分の1であることもその典型例のようだ。

有機農業は自然を破壊する。【00/09/10】
農業は本質的に自然を破壊する行為である。その破壊の軽減化にとって,いわゆる有機農業と農薬の使用とは決して対立する概念ではない。有機農業は自然への負荷を減らすことにより,農薬は農地そのものを減らすことにより自然保護に貢献する。重要なのは互いに補完しつつその時点でもっとも良い回答を見つけだす努力である。

●有機農業は自然を守る。【00/10/09】
農業は本質的に自然を破壊する行為である。しかし,農業の環境保全機能については否定すべきではない。自然にとって多様性は重要であり,人の存在によって存在しうる自然もある。私も農業の環境保全機能を高めるような有機農業であれば肯定するに吝かではないが,ラベルだけが重視される「机上の有機栽培」には否定的である。

●正しい議論とデタラメな議論。そして,分かり易い議論とメタファー。【00/09/24】
専門的な話は,専門家に聞くより専門家の話をそれなりに理解した素人に聞いた方が分かり易い。それは,素人は自ら有する貧弱な概念だけで話を再構築して理解するからである。しかし,素人の説明はいわば「マンガ」にすぎず,分かり易いのはウソだからに他ならない。インターネットなどで農薬についての毒性などの分かり易い批判を見つけた場合に注意が必要な理由である。

●遺伝子組換えイネは存在しうるか。【00/12/30】
グリホサート耐性のイネやBt遺伝子を組み込んだイネが今後販売される可能性はない。それは実際の作物がどのように栽培され,どのような害虫がその作物を食害するかを考えれば容易に推測できる。「除草剤耐性の」とか「害虫に強い」といった概念だけでは「自然」は語れない。

●いま安全といわれている農薬も将来危険であることがわかるかもしれない。【01/01/28】
この議論はだいたい3種類に分類できる。当初予想もしなかった問題点が見つかる場合,毒性試験の不備による場合,当局が規制の基準を変える場合の3つである。これらを混同しては将来が見えてこない。重要なのは「だから農薬は使うべきではない」との短絡的な結論に陥らないことである。

●いま危険だといわれている化学物質も将来安全であることがわかるかもしれない。【01/03/04】
この典型例はサッカリンである。サッカリンはラットに膀胱癌をおこすため危険だと考えられていた。しかし,これはラット特有の反応に由来し同様の反応はヒトには存在しないことが明らかにされ,その結果,現在はヒトでは安全であることがわかっている。

●身近にある本当の危険に注意しよう。【準備中】
幼児がリンドウの切り花を生けてあった花瓶の水を飲んで亡くなった話,ジュースの空き缶を灰皿代わりにしていて間違ってそれを飲んで重体に陥った話,セッケン製造時の苛性ソーダで失明しかけた話などなど身近な危険について列記する。

●ラドンに気を付けよう。【準備中】
コンクリートの建物は朝は放射性同位元素であるラドンがたまっている。朝一番に出社するのは避けよう。ラドンによる肺癌は無視できない。

●化学物質恐怖性番付【準備中】
売らんかなの「化学怪談本」に登場する化学物質を危険性ではなくその恐怖性に基づいて番付の形にしてみました。全くの独断です。インパクトのある怪談本がでれば順位が変わります。以前,東の関脇はサリンでしたが,今はDESです。

政策編

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●減農薬の基準を廃止して「定植時以降無農薬」の基準を作れ。【01/10/29】
現在のガイドラインの定義では,減農薬栽培とは単に農薬の使用回数を減らすだけで,環境に対する影響も残留も一切考慮されてはいない。そのため,慣行栽培より安全性の面で劣る減農薬栽培もありうる。減農薬栽培で危険になってしまったリンゴも多いのである。では,本当に良い減農薬とはなにか。それは定植時以降無農薬である。

●クロルピリホスのホウレンソウでの残留基準値0.01 ppmは適当か。【02/09/23】
厚労省がクロルピリホスのホウレンソウの残留基準値を0.01 ppmに設定したのは,ホウレンソウにクロルピリホスが使われる可能性はないと誤認したためである。このような失態がおきた根本的な原因は,農薬がどのような作物にどのように使われるかを全く知らない厚労省が残留農薬基準を設定している現在の制度にある。

●厚労省の「食品衛生規制の見直しについて」【暫定版】【02/11/17】

●農水省は特定農薬の安全性を保証してはならない。【暫定版】【02/11/23】

●標識化合物問題(1);炭素-14標識化合物を野外でも使えるようにしよう。【02/08/25】
農薬などの代謝や環境中での挙動の研究に14C-放射性標識化合物は欠かせない。14Cは安全性の高い放射性同位元素である。しかし,日本では放射線障害防止法により標識化合物を野外で使うことができず,農薬の安全性確保に重要な「本当の」植物代謝試験や環境化学試験はできない。これらは海外に委託するほかない。このように,日本では些細な「安全性」にこだわって全体の安全性を大きく損なう事例があまりにも多い。

●標識化合物問題(2);奇怪な規制が放射性物質の管理を歪めている。【02/09/08】
農薬などの代謝や環境中での挙動の研究に14C-放射性標識化合物は欠かせない。しかし,日本ではその使用の規制には異常かつ無意味に厳しいものが多く,これが代謝試験や環境化学試験の発展を阻害する一因となっている。

●標識化合物問題(3); 文科省放射線規制室の教条主義が日本の産業競争力を低下させている。【02/11/23】
農薬などの代謝や環境中での挙動の研究に14C-放射性標識化合物は欠かせない。この放射性物質の使用に規制があるのは当然だが,文部科学省科学技術・学術政策局原子力安全課放射線規制室に属する木端役人のつまらぬ教条主義によって,安全性にとって無意味な手続きに多大な労力が費やされるのは困った問題である。その典型が会社合併に伴う手続きであり,これにより製薬や農薬分野では効率的な企業の再編を妨げられ,日本の産業競争力が低下している。

●農薬取締法は抜本的に改訂すべきである。【準備中】
農薬取締法は戦後の混乱期に農薬の品質を高め農家を経済的に援助するために生まれた法律である。それゆえ,当初は消費者や環境の安全性はほとんど考えられていなかった。それをいまだに引きずっているのが大きな問題である。

●厚生省の農薬残留基準には無意味なものが多すぎる。【準備中】
殺虫剤によって殺せる虫の種類は異なる。そのため,作物によってはほとんど使われない殺虫剤がある。薬害で斑点などができ商品価値が下がるために使えない作物もある。そんな使えない殺虫剤の残留基準はどこからの反対もなく簡単に設定でき,残留基準値の数が増えたと進歩的な消費者に喜んでもらえる。

●環境庁の公開した環境ホルモンリストには呆れた。【準備中】
以前,警察署と称する者から勤務先にファックスがあった。以下に示すナンバープレートの車は当たり屋かもしれないから注意しろという。社内に掲示しようとした者に,「警察なら捜査するか逮捕する。これは悪質な愉快犯に決まっている。」といって止めさせた。環境庁の環境ホルモンリスト公開以来,これからは警察に確認しようと考えている。

●ゴルフ場農薬の排水基準など,はじめから無意味である。【準備中】
農薬が単位面積当たりどれくらいまかれるか,それが散布直後に50 mmの雨で全て流されたらどのくらいの濃度になるか計算してみればわかるはずである。このような過酷な状況を設定してもほとんどの農薬が規制値以下になる。頻繁に検出されるイソプロチオランにも問題はない。

●日本にはなぜインポートトレランスの規定がないのか。【準備中】
たとえば米国では自国で登録の得られていない農薬の使われている農産物は原則輸入禁止であり,インポートトレランスを得た農薬の場合のみ輸入が許可される。

●日本にはなぜリエントリーの規定がないのか。【準備中】
梨狩り,林檎狩りなどで問題は生じないのであろうか。

疑問編
だれか教えてください。

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●昔,除虫菊の生産にはBHCが必要だった。
蓼食う虫より強力な虫がいたらしい。

●禅宗の僧は長生きか。
長生きをした僧もいるだろうが,平均すればどうなのだろう。

●江戸時代にアイガモ農法はなぜ普及しなかったのか。

●蚊取り線香の煙とタバコの煙はどちらが発癌性が高いだろう。
蚊取り線香は全て副流煙だからタバコより発癌性は高いだろう。はたして,欧米諸国で蚊取り線香は販売可能だろうか。米国では屋外使用に限定して販売されていると聞いたが本当だろうか。

●DDTは衛生害虫用以外でも本当に日本で農薬として使われた。
DDTは日本でどれくらい農薬として使われたのだろうか。衛生害虫用として進駐軍が使っていた映像はよく見るのだが,コメや野菜ではBHCほど大量には使われていなかったと思う。特許の問題から日本の農薬会社がBHCのみを生産していたからだろうか。

●「複合汚染・再訪」はなぜ出版されないのか。
サイレントスプリング再訪が出版されたとき,当然複合汚染再訪も計画されたに違いない。おそらく,再訪しようにもこの本に登場した無農薬栽培の農家や組織の大部分がすでに消滅していたのではないか。私はそう邪推している。

戯言編
専門外のざれごとです

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●日本にはなぜアメリカにあるようなほんとの大学ランキングがないのか。【準備中】
学問レベルと学生の就職の2つの視点がある。前者なら,論文引用数とか重要な論文の数とか受賞とかが指標となり得るだろう。とにかく,入りにくいことはマイナスの指標にすぎない。

●日本では50キロ制限の道を40キロで走るとスピード違反にならないのか。【準備中】
50キロ制限の道でも雪が積もっていて横に通学児童がいれば40キロでもスピード出しすぎで危険なはずである。もし,それがスピード違反にならないとしたらスピード違反とはいったいなにか。