【法助動詞】の【過去形】の訳:

【could】は『〜できた』じゃダメ

 

中学校では、よく【could】 を【can】の【過去形】ということで、『〜できる』ではなく

『〜できた』と習うけど、結論から言って、この訳はかなり無理です。その証拠にもし今

このページを読んでいるあなたが、例えば次のような文を、学校のAETの先生に言ってみて

ください。

・"Mr. AETの先生の名前, I could use your help".

そうするとかなりの確率で、AETの先生はあなたに、次のような質問をしてくるかも

しれません。

・"You need my help. OK, but when could you need my help?

  Right now, or after school, or tomorrow?"

  『君はぼくに何か手伝ってほしいんだ。いいよ。でもいつ手伝ってほしいの?

   今すぐ、それとも学校が終わってから、それとも明日?』

もう分かったでしょうか。【I could use your help.】という英語を聞いたAETの先生のよう

な、”英語のプロ”は【今すぐ、それとも学校が終わってから、それとも明日?】のように、

あなたが先生の助けを必要としている時間が、<これから>と思うことはあっても、

>だとは思わないでしょう。つまり英語のプロにとって、【I could use your help.】

の表す時間は<昔:過去>ではないのです。ということは【could】を『〜できた』の

ように<昔:過去>のことを表すように使うのは問題ありです。

 むしろ

・【could】は『〜できる』

このように<今>や<これから>のことを表すように訳す方が、より正しいでしょう。

 

 もちろん【could】がいつも『〜できた』のように<昔:過去>のことを表せないとは

限りません。前後の話から、<昔>のことを話しているとハッキリすれば『〜できた』の

ように訳します。例えば、

・I could eat this much rice when I was a kid,

 but I am already over 40. I really don't think I can now.

『おれも子どもだった頃は、ご飯をこれくらい多く食べることが出来たけど、

 もう40歳も過ぎて、とてもじゃないけど今は無理だよ。』

これには【when I was a kid】とあるように、<昔>のことだとハッキリするので、

【could】を『〜できた』と<昔>を表すように訳します。

 

 ここまでのことをまとめると、

・【could】は

 基本(普通)<今か、これから>のことを表すように『〜できる』と訳し、

 特別な場合、つまり話しの前後から<昔>と分かるときだけ『〜できた』と訳す。

このような約束が英語にはあるようです。

 ただしここまでの話しを読んで、次のような疑問を持った人はいないでしょうか。

・【can】も【could】も『〜できる』という同じ訳になってしまうけど、

 スペルが違うくらいだから、何か訳や意味の差があるはずだ。

 この二つはどういう差があるのか?

このような疑問に対する答ですが、簡単に言うと、【can】より【could】の方が、

単語を使って話している人(話し手)の個人的な思いが、強く入っています

そしてその<個人的な思い>とは、時には<丁寧さ>や<控えめ>、<遠慮>のような

プラスのイメージのものから、<怒り><苦情><批判>のようなマイナスのものまで、

かなり幅広い意味が入っています。ただ、高校生くらいのレベルで考えるなら、例えば、

・【could】は『ひょっとすると〜できる』

このように少し弱気の意味で訳す方が無難かもしれません。

そのあたりのことを、もう少し詳しく説明したページがあります。よければ、ここをクリック

して読んでみてください

 

最後に【法助動詞】の【過去形】の訳を参考までに下に表にしておきました。一度覚えて

みてください。

 

法助動詞の【過去形】 訳 一覧表

would
could
might
予測用法

(雨がふる)

〜でしょう
〜する

(潜在的な)

可能性がある

〜する

かもしれない

それ以外
基本:〜するつもり

特別:〜するつもりだっ

(意志)

基本:〜できる

特別:〜でき

(能力)

〜してよい

(許可)